ジブリ新作 宮崎駿監督作品『風立ちぬ』、賛否真っ二つに思うこと、そして大切だと思うこと #風立ちぬ #ジブリ - Cinema A La Carte

ジブリ新作 宮崎駿監督作品『風立ちぬ』、賛否真っ二つに思うこと、そして大切だと思うこと #風立ちぬ #ジブリ


今回はジブリやこの作品、宮崎監督に対して思うことをつらつらと。


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ジブリ新作 宮崎駿監督作品『風立ちぬ』。

私は恵まれているもので試写会に3度足を運ぶことができました。
Twitterでは「修平さんジブリ好きだったんですね」と驚かれるほど、
普段は洋画の話ばかりの私ですが、ジブリ大好きですし何よりも宮崎駿という人が大好きなのです。

私はまだまだ映画知識は素人レベルです。

とは言っても映画大好きなので5年前よりは色々と経験値や知識は増えました。
『崖の上のポニョ』の12時間30分に渡るDVDも見倒しました。
テレビで放送された『もののけ姫』のメイキングも何度も何度も目を通しました。
鈴木プロデューサーのラジオもずっと聴いてますし、ジブリ関連著作はほとんど目を通しました。

なので、『風立ちぬ』を観ながら映画としての素晴らしさだけでなく、
そういった作品外から得た情報によってあれこれ思うことがたくさんあり、
『風立ちぬ』にはただただ感無量でありました。明日以降も通うことになるでしょう。

ここまで私はこのブログで9本の『風立ちぬ』関連の記事を書いてきました。
感想レビューはこんな感じ、見どころはこんな感じ、総括はこんな感じに書きました。
要するに大絶賛しています。(9連載目次は文末に付けます)

しかし本作は賛否5:5で真っ二つといった様相。
ネットだと否の方が多いくらいではないでしょうか。
絶賛の私でもそれら意見に対して思うことは「わかります」という同意だったりします。

「子供にはわからない」、はいその通りだと思います。
「大人でもわからない」、はい、わからないかもしれません。
「ジブリなのにファンタジー要素がない」、はい全くないです。

否定意見は割と「わかる、わかる」というものです。
なぜか。絶賛しているのに否定意見が「わかる」のはなぜか。
それは否定意見と同じことを私はこの映画の魅力と思っているのです。

「子供にはわからない」、つまり大人な宮崎駿監督作品でとても魅力的だと思ったのです。

「大人でもわからない」、私も初見で全てを理解できなかった本作。
しかし理解できないことはいずれ理解できる可能性のあること。
理解できなかったことが理解できた時、人は喜びを感じます。
2度3度と観て、他の方の解説ブログなどを読む中で理解できることが増えており、その度に喜びを感じるのです。

「ジブリなのにファンタジー要素がない」、これは捉え用です。
あのカプローニおじさんのシーンは現実世界を描く本作の夢とファンタジーの世界と私は思ってます。だってカプローニおじさん日本語喋らん(笑)でも今までと異なり現実世界の話であるのは事実です。

という感じで捉え方次第なんです。

1つだけもやっとした否定意見についてだけ少し書かせてください。「菜穂子は男性の幻想だ」と批判をしていた方がいました。
しかし別の女性がこう仰っていました。
「菜穂子は男性の幻想であり、女性の理想。」しっくりきました。
菜穂子さん、ホント美しく切ないジブリ最高のヒロインでありました・・・

さて話を戻します。

他の映画にも言えることですが好き嫌い、知識、境遇、コンディション、環境など映画の満足度を決めるものは様々あります。それすら影響なく打ちのめされる映画は歴史的傑作と言われ語り継がれていくのでしょう。

『風立ちぬ』は賛否割れている時点で欠点がある映画なのでしょう。
しかし私はこの映画の欠点は魅力だとも思います。
欠点こそが魅力の映画が『風立ちぬ』だと思うのです。

なぜならその欠点は宮崎駿監督の葛藤を垣間見るヒントにもなるからです。
宮崎駿監督の様々な言動や行動等を知れば知るほど作品を深く見えます。
破壊衝動に関してなどは私も記事にしてみました。→こちら

本作のテーマは"生きねば"。
他人がどうこうではないのです。
自分が"生きねば"なのです。

これは主人公の二郎がある人物に言われる、それでも君は"生きねば"なラスト然り、
宮崎駿監督が自身へエールを贈る"生きねば"然り、
宮崎駿監督から私たちへの"生きねば"というメッセージだと思います。

賛否の評価が明日から吹き荒れるでしょう。
どっちでもいいと思います。好き嫌い割れる映画です。

評価なんてどうでもいいでしょう。
『風立ちぬ』を観た2時間という時間を人生のかけがえの無いものになればいいんです。
是非自らの心に"夢を諦めず、正直に、一貫して生きているか。これから生きていけるか。"それを問いかけて欲しいです。

映画評価の良し悪しのその先、
堀越二郎と里見菜穂子を通して私たちがこれからどう"生きねば"ならないのか。
それを考え、勇気を得て、明日を、未来を生きることが何よりも大切なのだと私は思います。

映画が終わったあと、おいしいワインを共に飲みましょう。
「え?ワイン?何で?日本が舞台の映画だろ?」
と思われるかもしれませんが、ワインです。映画の最後を見ればわかります。

と、意味深で意地悪な締めでおしまいとしたいと思います(笑)
『風立ちぬ』是非ご覧になってください。

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レビュー:1人の男の人生を通して描かれる"力を尽くして生きる"勇姿。
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 "魅力と欠点"
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賛否真っ二つに思うこと、そして大切だと思うこと
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予習してから鑑賞したい人のための『風立ちぬ』コラム"ダイジェスト"
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