『風立ちぬ』総括 "魅力と欠点" / 『風立ちぬ』連載コラム8 - Cinema A La Carte

『風立ちぬ』総括 "魅力と欠点" / 『風立ちぬ』連載コラム8


『風立ちぬ』総括 "魅力と欠点" 
誰もが知りたいそれを正直に真正面から検討していきます。



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色々と細かいことを書いてきまして、まとめに入りたいと思います。

宮崎映画に限ったことではないですが、映画には好みというものがあります。
好き嫌いは人それぞれであり、映画詳しい詳しくない、鑑賞の仕方、環境、心情など、
様々な要因の上でその映画に満足できたかできないか、楽しめたか楽しめないか出てくると思ってます。

『風立ちぬ』は今年1番の話題作でありますのできっと賛否様々な声が吹き荒れるでしょう。それでいいと思ってます。同じことをいいつつそれが好き、嫌いという声も多数聞こえるでしょう。

「二郎の声、庵野さんぴったり!」
「二郎の声、庵野さん合わない!」
絶対これどっちもたくさん出てきます。
言ってること同じなんです。ただ好き嫌いの問題なんです。

「ストーリーが素晴らしかった。」
「ストーリーが難しくてわからなかった。」
絶対どっちも出てきます。
観てるものは同じなんです。感じたこと、考えたことが違うだけなんです。

映像もそう、音響もそう、声優もストーリーもラストシーンも音楽も主題歌も。
それらが奇跡のように1つになった映画の評価は好き嫌いによるものでしかないのです。
(時たま救いようの大駄作映画も当然ありw)

しかしせっかくの2時間なら楽しむに越したことないです。
映画終わったあと「つまらなかったね」で片付けた彼氏に不満顔の彼女を様々な映画館で目撃もします。映画は娯楽なのです。楽しみましょうよ、もっと。

良い部分を褒めましょう。その上でもうちょっとな部分も笑いながら語りましょう。

宮崎監督は『もののけ姫』の際に"映画を作ることは模索すること"と仰っていました。

"わかりきってることをやるなんてくだらない。
例えば植物を大切にしましょう、地球を大切にしましょう。
そんなのくだらない。わかりきってることだから。"

そう仰っています。(言葉の言い回しは少し異なります)

『風立ちぬ』でもそれを感じることができます。

宮崎監督はこの映画について
「欠点もたくさんある映画ですが、スタッフはよくやった!」
とおっしゃっていました。その通りだと思います。

文句なしの完璧な映画!そんなこと思いません。
『風立ちぬ』は欠点に溢れています。
しかしそれは愛すべき欠点であり、ここまで語ってきた通り"矛盾"へ挑んだ監督の戦記でもあるのです。

だからこそその欠点は勲章でもあるのです。
映画の手を抜いた欠点ではないのです。

よって総括すると、

この映画の魅力は欠点であり、欠点は魅力なのです。

魅力は欠点、欠点は魅力、魅力は欠点、欠点は魅力・・・
そう考える中で色々深堀りした結果、ここまで9連載+鑑賞日記の10本のコラムが出来上がりました。

こうやって文章を書く中で『風立ちぬ』の魅力を改めて感じた次第です。

"力を尽くして生きる"

"生きて"

"生きねば"

これら言葉は宮崎監督から私たちへの応援の言葉でもあるのでしょう。
巨匠、さすがですよホント。

『風立ちぬ』に若者であるこの時に出会えたこと宮崎監督、スタジオジブリ、そして関係者のみなさんへ改めて感謝申し上げたいとおもいます。
どうもありがとうございました。

堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて。

おしまい。

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 "魅力と欠点"
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